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マツダが大復活
クリーンディーゼルとスカイアクティブテクノロジー、魂動デザイン。
最近のマツダは目指しているところが非常に分かりやすい。そして、先に書いた3つの点に注力している。
フルスカイアクティブテクノロジーの車は、CX-5から始まって、アテンザ、アクセラ、デミオ,そして最近販売が開始されたCX-3と
どれも好調な売れ行きを示している。
なかでもそれぞれの車種に搭載された動力源たるクリーンディーゼルは秀逸で、低回転域からの力強さのみならず、燃費性能や静粛性にも秀でている。
倒産の危機からの回復
だが、かつて、マツダの車は「安かろう、売れなかろう」の代名詞のように言われていた。
買うときは値引きが当然、売るときの買い取り価格は最悪。
要するに、人気の無い自動車づくりが得意だったってわけ。
もちろん、RX系やロードスターなど、熱心なファンの多い車も作ってきたが、大衆車の世界ではこれといって目立った車がなかった。
(個人的には、FF化した初代のファミリアや初代デミオも素晴らしい車だと思う。)
だが、基本的には売れなかった。バブル期にへたに拡張した販路が足かせになって、一時は倒産の危機に陥った。
フォードの支援でなんとか倒産は免れたが、それでも「安かろう、売れなかろう」のイメージがついて回ってきた。
全社一丸での車作り
そのマツダが、スカイアクティブと魂動デザインでよみがえってきた。
マツダの車作りは、スカイアクティブという目標を全社一丸となって追求していく姿勢に変わってから確実に変わった。
マツダを大復活させた「CX―5」の開発物語 2度の経営危機から過去最高益へ
この記事は、そんなマツダの大復活がいかになされてきたのかをうまくまとめてくれている。
「いまのマツダの車には、こういう車を実現させたいと奮闘した作り手一人一人の思いがこもっている。
性能が良いだけで車が売れる時代ではない。背景にある、関わった人たちの物語が、性能を超えて評価をいただいているのではないか」
マツダ復活の陰にあるビデオの存在
さらに、マツダの大復活の前に、貴重なビデオの存在があるのはご存じだろうか。
マツダの社員一人一人が、何をすべきかという理念を共有できているというのはよく聞く。
これが「全社一丸」ということにつながるのだが、これはこの1本のビデオのお蔭でもあるらしい。
マツダの人たちが特にマツダ再生の原点として挙げるのは、マーク・フィールズ氏だ。
彼は一体何をしたのか?
マツダには「ブランド・エッセンス・ビデオ」というものがある。
3分に満たない短い映像の中に、マツダは何をして社会に貢献していく会社なのかという28のショートメッセージがちりばめられているだけで、饒舌と言うには程遠い動画だ。
新型ロードスター
そしてとうとう新型のロードスターがその姿を明らかにした。
スカイアクティブや魂動デザインを十二分に取り入れた新型ロードスターも、前評判は上々で、すでに多くの試乗レポートが出ている。
全重量は1000kgを下回る。この車体を、今回はクリーンディーゼルではなく、小気味よく吹き上がり見事にチューンされた1500ccガソリンエンジンが駆動する。
やはり、一度は試乗してみたいものだ。
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